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ザック・バラン第7回:海に帰りたい時

大阪大学への進学で関西に来た僕は、外国語学部がある箕面キャンパス付近にしばらく住んでいた。そこはびっくりするくらいの山だった。

僕は沖縄にいたころ確か4回は引っ越している。最初は父親と別居した時の親戚の会社の倉庫、次に今は亡き祖母の団地、その次は相変わらず元気な祖父の家、そして最後に沖縄にいた家は母と二人暮らしのアパートだった。

そして、どちらの家からも海にすぐ行ける。生まれ育った家は港のすぐそばだったし、最後に住んでいたアパートは徒歩でビーチに行けた。屋上に上れば青く広い水たまりが見えた。

そんな環境で育ったから、僕にとってたとえばジブリで出てくるような田んぼや原っぱの風景に「懐かしさ」を一切感じない。むしろ外国のものみたい。

関西に来て結構あちこちに行って田園風景や山をたくさん見てきたけど、やっぱりそこは僕にとってもはや外国で、しかも自分とは真逆の場所に感じられる。

数年前に一度、調子をひどく崩して泣いて母に連絡して急きょ沖縄に帰った時、僕は海に行きまくった。本島の中北部にも南部にも行った。海風や潮風の香りはやっぱり心地よかった。

しばらくあの海を見ていない。もう2年くらい経つだろうか。

今年の6月に母といったん帰省するけど、それは昨年亡くなった祖母に関する行事のためだから、多分忙しいと思う。

どこかのタイミングで一人でゆっくり海を見たい。

決して経済的には豊かな島ではないけれど、あの潮風に乗ったゆったりとした時間の流れる空気を吸いたい。

僕はなんだかんだ、海の人なんだろう。

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