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ザック・バラン第5回:お役所

フリーランスで仕事しているうえに、精神障害を持っていると何かと公的手続きをする機会が多い。確定申告とか、医療費の減免制度の申請や更新、障がい者手帳の更新など、結構役所に行っている気がする。

たいていの人がそうだろうけど、僕も役所はあまり好きじゃない。でも、役所の人に悪いイメージはない。

一時期、仕事も何もできない状態に陥って僕は生活保護課に相談しに行ったことがある。正直、最初は怖い感じかなと思ったけど、むしろ親身になって話を聞いてくれた。

結局は僕が大学に行きたい意思があるということで、なんとか頑張って仕事に着手して生活保護は受けなかった。今のところ、生活保護を受けながら大学に行くことは原則として認められないからだ。

生活保護では扶養照会といって、親族に「援助ができないか」という通達がいく。それがどうやら父親の方にも行くらしく、それも生活保護を断念した理由だった。

ほかに役所での出来事といえば、最近だと確定申告だろうか。厳密にいうと僕は2018年度分は還付しかなかったから、還付申告で1月4日に早々と税務署に行った。

去年も窓口で書類で提出したけど、確か20日くらいで還付されて「早いな」と思った記憶があったが、今年はこの記事を書いている2月7日時点で振り込まれてないから随分と遅い。

一応、公式には一カ月半くらいはかかると言われているけど、この前税務署に電話して進捗状況を聞いてみた。そうすると「詳しいことはお伝えできなくて…」の一点張りだったが、なんだか担当者も申し訳なさそうだったから「大丈夫です。ありがとうございます」と電話を切った。

確かにそこで働く人々の所作や言動は「お役所仕事」と揶揄されることも仕方ないと思うことはあるけど、でもよく考えたら民間企業も対して変わらないかなと思う。

企業だっていろいろと規則があるし、たとえば通信会社なんて個人情報の開示には最近結構うるさい。

もちろん、企業と公的機関では責任や役割が異なるといえばそうなんだけど、僕個人の目線では「お役所仕事」のレッテルを貼られながらお役所仕事に取り組む人々は正直、尊敬に値する。皮肉ではなく、とても大変な仕事だと思う。

生活保護の相談場所はブースがいくつかに分かれてて、隣ではちょうどご老人が職員を怒鳴りつけていて騒ぎになっていた。あんなの対応できるのは凄い。僕なら即日退職願を出しかねん。

よく考えたら、役所っていろんな人生が交差している。

婚姻届、離婚届、出生届、死亡届から転入・転出まで、いろんなものを抱えた人たちが来ている。もはや人生の縮図。

「お役所」の肩が重くなるような空気は、もしかするとそこに訪れる僕たちの息遣いかもしれない。

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